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インプラント日記

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インプラント日記

サイナスリフト、GBR、ソケットプリザベーション

2011/7/11

まず考えたのは、6番口蓋根の歯根のう胞が上顎洞シュナイダー膜と強固に癒着していた場合です。

第一に癒着がひどくサイナスリフト時に上顎洞粘膜を大きく傷つけてしまうような可能性のある場合、今回は5,6,8番の抜歯ソケットプリザベーション側方へのGBRのみとし。将来的に再度サイナスリフトをトライするか、またはソケットリフト法でアプローチして治療を進めていく。

第二に癒着が強固にあった場合です。先に抜歯を優先してしまうと、のう胞摘出時に上顎洞シュナイダー膜を破ってしまう恐れがあるので、先に側方からウインドウを開けてサイナスリフトを慎重に行い、歯根のう胞とシュナイダー膜をうまく剥離しその後に5,6,8の抜歯、そしてのう胞摘出、骨補填を行い最後にGBRをしオペを終了する。

ウインドウを開けて慎重に洞粘膜を剥離して行きますと、やはり癒着しておりました。
慎重に慎重に剥離し無事剥離成功です。

サイナスリフト、GBR、ソケプリのオペが無事終了いたしました。

これぐらいの骨量を側方上方に骨造成しておけば、長さ14から16ミリぐらいの予知性のある太くて長いインプラントの埋入が可能でしょう。

当然静脈鎮静法を併用していますので、患者様は気持ちよくお休みでしたねー。

このように術前のCTでの審査を徹底的に行い、どのような場合においてもに冷静沈着に対処できる術式を確実にシュミレーションしておかなくてはいけません。